2013/01/27

神保町、傳での料理提供順序について


神保町は仕事の関係で出かけることに加え、和菓子で有名な「ササマ」があるので詳しいつもりでいたのですが、まさかこんな場所に?!というところに店舗があります。

看板はありません、ただ店頭に小さいシールで「傳」とあるだけ・・・。
まぁ、予約客しか来ませんから当然ですが。


開店と同時の18時に予約していたので1番乗りかと思いきや、すでに1組3名の先客在籍。

私は広いカウンターの右から3番目に通されました。

はじめて来訪する点、1人客である点などから、この位置になったと思われます。
もし一番左隅などに案内されれば、ある意味「客」である私を放置してしまうことになるし、かといって真ん中へ通されれば、「客」である私が、初めてなので緊張するのでは?!という配慮があったためでしょう。

お見事な采配です。


長谷川さんを含め、調理場は5名、お酒と配膳係が2名体制。
2Fにも客室があるので、ピーク時には大変だと思いますよこれ。


予約時に「小食で、炭水化物を控えているので、量は少なめにお願いします」という難儀な課題を出しておりましたので、コースの内容は他のお客とは若干違う要素があります。

食前酒のシャンパンが運ばれ、ちょこっと頂いてみると、大変な美味。
味はルイロデレール・クリスタルに似ており、甘さの中にも力強い酸味がある美味しいアペリティフです。
聞けば生産者が数日前に来日して訪店したのだとか。


その後直ぐに傳名物の最中が登場。

フォアグラと丹波栗(おそらく銀寄)、きゅうりを挟み込んだこの季節らしい前菜で、これだけ売ってくれないかな・・・と思ってしまったほどレベルが高い1品。
秋が終われば季節の果物や味噌なども使う模様です。


この時点で食前酒を飲み過ぎて酔っぱらい状態。
ノンアルコールワインに切り替えてもらいました。


続いてはブルーチーズの茶碗蒸。
その上からイチジクのソースで蓋をして、チーズの臭みを消しているそうです。
茶碗蒸なので、かき混ぜて頂くのも作法としては間違っていませんから、下からしゃもじですくい上げ、かき混ぜて頂きました。
数粒乗せられた「アラレ」が食感のポイントになっている、これまた絶品の品です。

と、ここまで前半に糖質系が多く、血糖値が気になるぞ・・・と内心感じながらも、ノンアルコールワインから日本酒に変えてもらいました。

ブランドは手取川ですが、傳さんオリジナルの日本酒で、ここでしか頂けない貴重なものらしいです。
長谷川さんが、何度も強調し、他のお客にも強調していました。
それなりに大きな酒蔵が1店舗だけにオリジナルブレンドを提供することは極めて珍しいので、アピールしたい気持ちはよくわかります。


続いての料理は芋です。
海老芋、そしてまたしても炭水化物!

おそらく長谷川大将は、ダイエットと言うものをしたことは無いのでしょう。
それはそれでかまいませんが。

しかし食べる順番からすると、ほとんど食物繊維が前半に出てこない時点でかなり評価は下がるのですが、大丈夫だろうか傳!
個人的には絶対にあり得ない食べ方ですが、ここはひとつ黙って黙々と頂きます。

私は初めての来訪だったので、そのまま海老芋が提供されましたが、他の女性客には軍手をはめてもらい「芋掘りの要領」で「ご自分で探してください」と、粋な演出はお見事!

さてこの海老芋、サトイモと間違える人が多いと思いますが、仕込みに大変な時間を費やしているようです。
詳しくはお店で食べてください(いろいろ長々説明してくれたのですが、すべて忘れました)。


芋の次はカツオのお刺身が出て、お魚と野菜のあんかけ、そしてこれまた傳名物のグリーンサラダがご登場。
本来なら、サラダから出してほしいけど、何故か後半です。

あんかけの中には銀杏が2つほど入っていますが「心が綺麗な人」には顔が見えるそうですよ・・・。

サラダのかぼちゃフリッターも、ニンジンと合わせて顔に見立てた粋なはからい。
こうした演出と気さくさがリピート客をどんどん増やしているのでしょうね。

食前酒→ノンアルコールワイン→日本酒→白ワインとお酒も意外に飲んでしまい、後半は結構酔ってきました。


いよいよお料理も終盤。

カモ肉と九条ネギの汁ものが提供されたものの、すでにお腹は95%割満腹状態。

「ご飯は少なめで結構です」とお伝えし、本当に少なめにイクラご飯を出してもらいましたが、それでも、ほとんど残してしまいました・・・。

最後のデザートはコースのものとは例外で、蜜たっぷりの林檎を輪切りにしてもらいました。
とてもじゃないけれどこれ以上糖質は取れないし、満腹だったので。
実はリンゴも十分糖質ありますけどね(うるさい客だ)。

18時に入店し、次々に料理を提供してもらい20:00にはお会計というスムースな流れ。
最後は長谷川さんと少しだけお話させてもらい、帰路に就きました。


美味しい料理と言うのは食材だけでなく、お客とスタッフとの呼吸・調和、料理が出てくるタイミングや演出など、その全てを無意識に感じ取り「美味しい」と思うのだなぁと感じさせられるお店でした。


1人で伺いましたが、とてもアットホームな雰囲気の中、楽しいひと時を過ごせたし。
そして何よりCPが抜群です。
お料理のコースが14000円だったのですが、食前酒・ノンアルコールワイン・日本酒・ホットウーロン茶・白ワインまで頂いて15000円。
抜群のホスピタリティーとCPは、前半糖質過多ではあるものの高評価につながりました。


とてもお客様想いで融通が利くお店なので、食物繊維系、サラダなどから先に出して!とお願いすればきっとかなえてくれます。
また、低糖質について事前に電話で伝えておけば、芋類、穀類は控えてくれるみたいです。
お会計時にお話しした際には「次回はそのように工夫してみます」と有難い配慮も頂きました。
女性をお連れしたら間違いなく喜ばれるお店だと思います。

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